キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
恋人同士だった時から………

まだ1日しか経ってないのに。

『家族』…………って安心する。

紙切れ一枚っていうけど…………。

その一枚で『唯と悠君は家族です!』って………

みんなが認めてくれるんだもん。

婚約期間は、やっぱりあやふやで不安だったって悠君も言ってたけど……。

そうだったんだなぁって、実感する。



「今度は何を考えてるの?
いくら夫婦になっても
唯ちゃんの全てを理解してあげることはできないよ。
けど………。
理解する努力は惜しまないから……
思った事は何でも言ってね。」

そう言うといつものように膝に乗せて抱っこしてくれたの。

「もう…………今度こそ。
淋しい思いをさせないからね。
………………………。
一人ぼっちでご飯を食べさせる事も…………ねっ!
唯がいつも、いっぱい笑っていられるように
……………頑張ります。」

誓うように、目を見つめ。

おでこをコツンと合わせ……………。

キスをした。



まだお付き合いを始めた

去年の春と同じ事を。

今は膝の上で………

誰より近い位地で言われて…………。

涙が溢れた。




幸せ……………。
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