キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
「尋ちゃん、助けて!」

切羽詰まったSOS のコールに。

「まさか待たせ過ぎて変態になった?」ってケラケラ笑う尋ちゃん。

……………………変態??

相変わらず分からないワードの多い尋ちゃんだけど。

今はそんな事を言ってる場合じゃない。

「そんな事いいから、教えて。
時間がないの!」

焦る唯に「しょうがないなぁ。」って聞いた後。

そんなの、任せとけば良いのにって笑いながら教えてくれた。

付け焼き刃感満載の質問で

ちゃんと聞けたか自信ないけど…………。

イルミネーションの時間が迫っていたから…………仕方ない。

「まだまだ起きてるから
不安になったら電話してきて。」

頼もしい妹ちゃんに励まされて

こっそり電話を切って………悠君の元に帰ったの。

「電話してた?」

トイレでこっそりしたつもりだけど………もうバレてる…………。

これからの計画がバレてないか不安に思いながら…………

必死に誤魔化した。

「うん、尋ちゃんに。
パール、良い子にしてるって。
心配だから……………」

何か思うところはあるみたいだけど。

「心配性。」ってニッコリ笑って納めてくれた。

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