キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
向かった先は、ドッグラン。

悠と行く初めてのお出掛け。

お散歩も、お義母さんのお家で上手になってたから

『大丈夫だよ』って悠君に言われたの。

悠君のお家は、みんな動物好きで小さい時から飼ってたみたい。

特にお義母さんは、大好きなんだって!

だから、リードを持つとパッと目を見開いて走って来るようになった。

お散歩中は、隣をお行儀良く歩いてるし………。

ちょっと前まで引っ張っていたのが嘘みたい。

パールの時も思ったけど………

甘えさせるだけだとダメなのかもなぁ。

一人言は、やっぱり一人言になってなかったみたいで。

「そうなんだよね~
甘えさせ過ぎると………何も出来ないあまちゃんに育つから
厳しさもいるんだけど………難しい!
ねっ、唯ちゃん。」って

絶対唯のことを言ってるし………。

「いいの!
たとえ『お座り』や『お手』が出来なくても。
スクスク伸びやかに育ってくれたら。
悠やパールが、自分らしく大きくなってくれたら……それで十分だもん。
お手やお座りって、人間がさせたいことで………
しないといけないことじゃないもん。
それより、大好きな人に甘えたり
楽しくてしっぽを振る回数がいっぱいの方がいいなぁ。」

視線を感じて、悠君を見ると。

「俺は、良い先生で………
良い奥さんをもらったなぁ。
やっぱり唯は………最高だよ。
こんな時だよ。
…………唯ちゃんに嫉妬してしまうのは………。
純粋で真っ直ぐで………誰より優しさを持ってる。
俺たちに子供が出来ても…………
こんな感じで………愛情いっぱいで育ててくれるんだろうな。
………………愛してるよ。
あぁ~
これが家だったら、いっぱいキスしてるのにぃ~」

最後のセリフは…………

今朝もいっぱいしたよ!って思うけど。

愛してるって言われるのは…………嬉しい。
< 266 / 398 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop