キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
「…………唯ちゃん。
ありがとう。
良い奥さんをもらったって…………悠人を誉めてやりたいよ。
ホントは、俺が言わないといけなかったんだけど…………。
あまりのショックに…………
何も言えなかった。
本当に…………ありがとう。」

今は園長室。

報告会を終えて、三人でこれからについて話してる。

結果が出るまで、招待状は止めてもらう事に。

幼稚園は…………

最悪な場合、『ひよこ組』をどうするかって…………。

唯が付き添ったら、クラス担任が難しくなるから。

「2学期から………二人担任にしたらどうかな?」

園長先生の提案………

唯と悠君の事を考えてって………分かるけど。

それを認めてしまうと…………

最悪になりそうで………嫌だ。

ワガママ言える場合じゃないって分かってるけど………………。

「唯は……………嫌?」

唯の事を誰より分かってる悠君には………何でもバレちゃう。

「………………うん。
それが一番安心なんだけど……………。
認めるようで…………。」

「だったら、今のまま唯ちゃんが担任。
俺は………大丈夫。
もしも、困ったら…………。
その時考えよう。」

えっ!?

そんないい加減で良いの??

びっくりする唯に園長先生まで

「そうだな。
今から悪い事ばっかり考えても、仕方ないよな。
唯ちゃん、困ったらみんなで何でも助けるから
思ったようにやってみて。
大丈夫。
おじちゃんがついてるから!
悠人は………大丈夫だからね。」

さっきまで全然大丈夫だったのに…………。

園長先生がおじちゃんになったとたん………

気が緩んじゃった。

ポロポロ溢れる涙を見て。

「悠人。
もう………泣かすなよ。」と言っていた。
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