キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
「唯ちゃん、おめでとう。」

朝早くから待機してくれている香川さん。

ここにも、自分の恋心よりも

唯達の祝福を優先してくれている人がいる。

悠君の病気を知った時

『強くなった』と悠君に言われた。

泣き虫だし………甘えてばかりだけど。

強くなったと感じてもらえたのなら………

この人達のお陰。

彩ちゃん、咲ちゃん………コウ君。

愛里ちゃんに香川さん………朋君。

それぞれ別のパートナーを見つけて、幸せになった人もいるけど。

唯や悠君で、涙を流したのも事実だから………。

その気持ちを大切にして…………

唯と悠君は………笑顔で幸せにならないとね。

だから…………強くなって見えたのかも。

物思いに更けていた唯に。

「着替える前に、ドレスを見てくれる?」

そういうと、何処かに電話をかけ始めた。

「さぁ、座って。」

ハウステンボスでのようなお姫様の椅子とは違い。

座り慣れたピアノの椅子。

「長い間この仕事をしてきたけど………
この環境で着付けは初めてよ。」

衣装とメイクを担当する鈴木さんに笑われながら

幼児用のテーブルの上に衣装を広げる。
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