キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
いつもは、子供たちがバス待ちをしているトンネル通路。

そこから、時計台の下まで真っ直ぐにバージンロードが敷かれてる。

ピンクを基調とした会場に

大好きなメンバー、お母さんと悠君のご両親。

子供たちと保護者に……園長先生。

主任先生にバスの先生達。

あの時先生が守ってくれたお陰で…………

佐藤先生も並んで出席してくれている。

彩ちゃんの膝の上には、悠がちょこんと座っていて。

夏苗ちゃんは…………

パールを籠に入れて持ってくれたいる。

そうして…………

一度は諦めかけた親子関係。

先生が一生懸命繋ぎ止めてくれて………

今私の腕は

大好きだったお父さんの腕と繋がっている。

後少ししたら

お父さんは、新しい奥さんと子供のものになっちゃうけど。

それでも、唯と尋ちゃんのお父さんだと

先生が教えてくれたの。

この腕から離れ…………

唯を待っててくれる悠君のもとに行き。

今度は………

悠君の腕をとるの。

一生離れない腕を………。

一歩。

一歩と………

悠君の元へと、歩みを進める。

唯の唯一の居場所へ。

「おめでとう。」

「キレイ!」

「幸せになってね。」

沢山の笑顔と涙。

声援を承けて………………………



「唯…………………。
幸せになるんだよ。
悠人君。
唯を………………
お願いします。」

お父さんの最後の言葉をもらって………

悠君の腕をとる。

二人で歩くバージンロードは………。

さっき愛里ちゃんと歩いた時よりも

数段長く感じ。

数段重みを感じた。

これが、これから二人で歩んで行く道なんだね。
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