放課後の続き
「ええっ!!
同棲??
ムリムリムリムリ………………。」

もちろん、同棲するつもりはないけど。

あれだけ拒否されると………ちょっと悔しい。

「婚約者だって言ったでしょ。
お父さん達も、そうなって良いって思ったから。
今夜だって、泊まるの許してるんだから。
シャワーも浴びたことだし!」

そう言って、ソファーに押し倒すと………

涙をいっぱい溜めて、観念したように横たえた。

あれっ??

自分の想像と違う反応に焦っていたら…………

「はぁちゃんだから…………良いよ。
大好きな人だから。」と言った。

ただし、ガチガチだけど……………。

はぁ~っ。

参るよなぁ。

手なんて、出すつもりないけど。

こんな可愛いことを言われたら………

可愛い過ぎて、一生出せそうにない。

「ごめんなさい。
からかっただけです…………。」

そう言って起こして

「一緒に住もうって言ったのは…………
同棲じゃなくて、同居。
俺と多岐さんと……数人のお手伝いさんも一緒だよ。
春、かなの卒業を期に……学校は辞めるつもりだったし。
親父に相談したら、学園の近くに
親父の知り合いの病院があるって言うから………
2年間は、勉強するという理由で……
そこにお世話になろうかと。
かなと二人っきりじゃないけど。
これならお父さんも、納得してくれるだろう。」

「はぁちゃん、大好き!!」

この体勢で抱きしめられるのはちょっと辛いけど。

まぁ~悪くない。
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