放課後の続き
………………………初めましてかぁ。

たった一日の………

ホンの僅かな時間の事だから。

覚えて無くて、当然なのだが………。

もしかしたら…………………という甘い期待があっただけに

ガックリと落ち込む。

「……………………初めまして、竹内春人です。」

誠次を知っていると言えば

思い出してくれるか?とも思ったが。

父親の方が、要らぬ期待を持っても困ると思い

断念した。

それから少しして。

父親の方は、挨拶に忙しいらしくて

彼女は一人でポツンと、壁の花になっていたのだが。

流石にひとまわりも離れている少女に

声をかけるのは憚られ……………

気になりながらも…………断念した。
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