放課後の続き

赤ちゃん

「ワァ!可愛い。
璃子ちゃん、抱っこして良い??」

誠次と璃子の赤ん坊も、無事生まれ

大学を卒業したばかりの、若いパパとママは

毎日大変そうだ。

敢えて、この大変な生き物を世話する為に

遠い大学を受験してまで仕事にしようという、かなの神経を疑う。

俺には、考えられない。

「ほら、はぁちゃんも抱っこさせて貰って!
写すよぅ~
はい、チーズ!」

俺の抱き方が悪いのか……………

耳の鼓膜が破れるのかと思うほど、泣きわめき始めた。

「あれっ?
オムツかなぁ??」

「ミルクじゃないか??」

「だって~
10分前に、飲んだもん。」

「あぁ~ヨシヨシ。
何が嫌ですかぁ~?」

「ほらほら、ガラガラですよ!」

ままごと夫婦がバタバタと、赤ん坊に振り回される中。

「はぁちゃん、貸して。」と言って取り上げると

「しぃちゃんは、ネンネしたいんだよねぇ~
ゆーらゆら。」

そう言って、お尻の辺りをポンポンと叩きながら

ゆっくり揺らすと………

口をモゴモゴ言わせながらほほえみ。

やがて、目を閉じた。

ウォ!!

かな!!スゴい。

さっきまで、あまり良く分からなかったが…………

これは将来、俺達の子供が出来たら

何より大切な仕事だと思った。

………………俺達の……………子供かぁ。

可愛いだろうなぁ。
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