【全巻完結】愛は惜しみなく与う①

雄作さんとは、東堂組をいま仕切ってくれているボスだ。昔はよく遊んでもらっていた

ただ今はあたしは、鈴だから…

鈴と雄作さんは接点はないけど


あの人ならタレコミ情報をリアルタイムで観ているはず



「杏様、私が行きます。あなたは帰る準備だけしておいてください。すぐ戻りますから」



…ここは志木に任せよう
あたしが行っても、雄作さんは鈴だと思っているから、情報はくれないだろう
頼んだよ。そう伝えると志木は猛ダッシュで部屋を出て行った


その間に泉に連絡を






「あ、もしもし!あたし!ごめん反応遅なって」

『杏、すまないな。大変そうだけど、せめて連絡だけでもと』

「それで?相手はわかってんの?」

『それが…慧の女は捕まえたんだけど、口を割らなくて…朔が怒鳴りつけるもんだから、泣き止まなくて…」



……何と無く想像はできたけど
慧の女って?よう家泊まってた女の子か?いや、そんな女の子おりすぎて、わからへんか


『その女が泣き喚くから響も気分悪くなって…』


カオス
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