【全巻完結】愛は惜しみなく与う①
なかなか理解のある若い理事長で仲良くなったから、独断で転入許可を下ろしてもらった。
「北蓮見(キタハスミ)高校だ」
「へ?」
「その理事がいる高校。北蓮見高校って名前だ。俺たちの通ってる、な」
!?!?
「え、ほな同じ学校なん?」
びっくりした。こんな偶然あるんやな。しかも同い年!すごーい
そうそう。なんか理事長のパパが息子の名前の【蓮】って漢字を学校の名前にいれたくて、北蓮見になったって言ってたわ。
「でも…なんで。北蓮見なんだ」
「??そこしか受からんかったんやで」
「……」
そのあと泉は黙ってしまった。
まぁいいや
フレンチトーストのお皿を片す
そうかー。高校か
懐かしいな。
楽しかったな
高校生活
この時あたしは、笑顔で嘘をついた
泉…あたしもあんたと同じやねんで
あたしは去年、大好きやった高校を卒業したねんで
……
…
「おい?大丈夫か?」
「あ、ん?ごめん。なんやって?」
「いや、固まってるから声かけただけ」