5分以内で読めるショート・ホラー集
しばらく行くと、再び黒猫が現れた。
壁の上から、こちらを見ている。

さっきの猫に瓜ふたつであった。血が繋がっているのだろうか。


にゃあ、にゃあ、にゃあ。


また、鳴いていた。

通り過ぎたところに、また死骸が横たわっていた。
今度は、鳩である。三匹の鳩だ。
どれも、腹から内臓がはみ出ていた。
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