幻想ウエディング~人魚姫には王子様の甘いキスを~
死神(スーシェン)蒼斗side-
俺は桜に嫌われなければならないはずなのに、優しい態度を取ってしまい、後悔。
やはり、俺は彼女に本気らしい。

愛してる女には冷たい態度は取れなかった。


彼女との結婚生活は始まったばかりなのに、先が思いやられた。

明日からは心を鬼にしないと。
そう思い、ソファに転がり、タオルケットをカラダに掛けた。

『王龍』は自分たちに歯向かう人間の弱みに付け込み、相手の動きを封じ、または味方に或いはスパイにしてしまう。

彼らの姑息な手段には吐き気がした。

俺はその現実を直視して、特定の女を側に置かなかった。

でも、彼女は特別だった。

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