あの日見た、花を灯して君へ
2、神様からのプレゼント
浴衣姿。
どうやって帰ったか、わからない。
気づいたら家にいた。
アップにしてお団子にした髪に、挿してあったかんざしを外した。
パサリ、と垂れた長い髪。
「可愛いね」 言ってくれるはずだった。
長い髪に挿した、音からの最期のプレゼント。
「バカだよ、こんなの買うために事故に遭うとかバカ過ぎ。
音のバカ!!
音に逢いたい。
音が、事故に遭う前の
あの日に、戻してーーーー神様っ」
ーーーーーー。
朝ーー?
まだ、部屋は暗い。
スマホの明かりで、視界を照らした。
どうやって帰ったか、わからない。
気づいたら家にいた。
アップにしてお団子にした髪に、挿してあったかんざしを外した。
パサリ、と垂れた長い髪。
「可愛いね」 言ってくれるはずだった。
長い髪に挿した、音からの最期のプレゼント。
「バカだよ、こんなの買うために事故に遭うとかバカ過ぎ。
音のバカ!!
音に逢いたい。
音が、事故に遭う前の
あの日に、戻してーーーー神様っ」
ーーーーーー。
朝ーー?
まだ、部屋は暗い。
スマホの明かりで、視界を照らした。