世界No.1の総長と一輪の花 II







ピタリ、と動きを止める冬樹くん。





「……ごめん。花」





冬樹くんは、私の拘束を解いて体を離す。そして、玄関へと向かいガチャっと外へ出ていく音がする。






外は雨が降っている音と雷がなっている音が聞こえるのに……







私は引き止めようにも怖くて体が動かなかった。
























嵐の夜
私は、冬樹くんが兄ではなかったのだと思い知らされた。



< 111 / 439 >

この作品をシェア

pagetop