世界No.1の総長と一輪の花 II
「…はい?」
予想していなかった言葉にかなり間抜けな声が出たと思う。
「俺とデートして!!!」
目の前で頭を下げる男。
私が口を開きかけた時に、
「「だめ!!!!!!!!!!」」
と言って私の前に立ったのは花莉と明日葉。
「京子はこれからあたしたちと遊ぶんです~だ!!!」
あっかんべーして相手を挑発する明日葉。
「知らない人に京子あげないもん!!!!!」
と言って花莉もあっかんべーをする。
…2人とも可愛い。
「そういうことだから。ごめんなさいね」
私は花莉と明日葉の手を引っ張って教室へと向かう。でもそう簡単に帰してくれず、花莉と明日葉の反対側の手を引っ張って引き止める男。
「…コレで、勝負して勝ったら俺に京子ちゃんを1日かして」
指をさした先は1年生の出し物であった手作りのボーリング。