世界No.1の総長と一輪の花 II





「何がいい?」


「全種類」




「じゃあ京子ちゃんはストロベリーチーズケーキね」


「…全種類って言ったの聞こえなかった?」





私が言ったことは見事に無視されてクレープを注文するチャラ男。もちろん手は離してくれなくて、繋いだまま。





「聞いてなかったけどさ、京子ちゃんって彼氏とか好きな人とかいる?」


「あー、ごめんなさいね。実は彼氏いるのよー(棒読み)」





適当に嘘言って諦めてもらおうと思ったんだが、思ったより棒読みになってしまった……
だからチャラ男は「いないんだね」とか言いながら私を見て笑う。





後ろからは「え!?」と驚いた声が聞こえてきた。それは明日葉の声だろう。





明日葉はすぐに騙されるからな…





「じゃあさ、俺と付き合ってみない?」


「絶対無理」





「世の中には絶対なんてないんだよ」


「あるわよ」





「ないよ」


「ある」





「ないよ」


「チッ」






めんどくさくなって舌打ちをしたが、チャラ男は笑ったまま私を見る。





余計腹立つ。



< 39 / 439 >

この作品をシェア

pagetop