世界No.1の総長と一輪の花 II
「何がいい?」
「全種類」
「じゃあ京子ちゃんはストロベリーチーズケーキね」
「…全種類って言ったの聞こえなかった?」
私が言ったことは見事に無視されてクレープを注文するチャラ男。もちろん手は離してくれなくて、繋いだまま。
「聞いてなかったけどさ、京子ちゃんって彼氏とか好きな人とかいる?」
「あー、ごめんなさいね。実は彼氏いるのよー(棒読み)」
適当に嘘言って諦めてもらおうと思ったんだが、思ったより棒読みになってしまった……
だからチャラ男は「いないんだね」とか言いながら私を見て笑う。
後ろからは「え!?」と驚いた声が聞こえてきた。それは明日葉の声だろう。
明日葉はすぐに騙されるからな…
「じゃあさ、俺と付き合ってみない?」
「絶対無理」
「世の中には絶対なんてないんだよ」
「あるわよ」
「ないよ」
「ある」
「ないよ」
「チッ」
めんどくさくなって舌打ちをしたが、チャラ男は笑ったまま私を見る。
余計腹立つ。