世界No.1の総長と一輪の花 II








包み込まれている布(?)からおそるおそる顔を出してみると、髪の長いカツラをとってげらげらと笑う倫也がいた。





「…倫也のバカ。嫌い」


「ひめちゃんと明日葉、反応良すぎ!!!!」





倫也さ思う存分げらげら笑って、「ふぅ」と息をつくと





「明日葉追いかけてくるから、詩優はひめちゃんの回収よろしく!」





とすごい速さで走って明日葉を追いかけていく。













"雷龍のメンバーってお化け役なんでしょ!?"


ふとここに入る前に聞いた言葉を思い出した。






もしかして…もしかしてのもしかして。




倫也だってお化け役だったんだから……詩優も……?




私の体を包み込んでいる、この布(?)……きっとこれは衣装なんだろう。




……見たい





「言ってなかったけどさ、俺も今お化け役だから見ない方がいいよ?」





私が考えていることが伝わってしまったのか、詩優は私を後ろからぎゅっと抱きしめて自分の姿を見せないようにする。






私への気遣いだろうけど……詩優のお化け姿を見てみたいんだ。





恐怖より好奇心の方が強い。



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