復讐寮~罰ゲーム~
そして、うっとりとした表情を浮かべる。


「名前の通り、綺麗な目をしてるのね。エグリだしたくなっちゃう」


「や……めて……」


瞳が蚊の鳴くような声で言った次の瞬間だった。


カヤ先輩の手が動き、アイスピックの先が瞳の右目に突き立てられていたのだ。


一瞬、時間が止まったような気がした。


カヤ先輩は相変わらずほほ笑んだまま、アイスピックから手を離す。


アイスピックは瞳の右目に突き立てられた状態で、制止した。


「あっ……あ……!」


瞳が小さく声を上げる。


「なぁに?」


カヤ先輩がニヤついた笑みを浮かべ、わざとらしく瞳に訊ねる。


「いやああああああ!!」


次の瞬間、瞳の絶叫が寮内に響いていたのだった。
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