復讐寮~罰ゲーム~
「自分たちの行いが悪いから、こんなことになったんだよね?」


「南……お願い、助けてよ! こんなのおかしいってわかってるんでしょ!?」


「確かにおかしいよね、わかってる」


南は頷いてそう答えた。


その返答にホッと胸をなで下ろす。


南にはまだ話が通じそうだ。


「でも、あたしも欲しいの。報酬が」


南はそう言い、口の端からヨダレを垂らした。


それはカヤ先輩と全く同じだ。


あたしは寒気がして真仁の手を強く握りしめた。


振り向くと、廊下はそこで終わっている。


窓もなくて脱出することもできない。
< 189 / 195 >

この作品をシェア

pagetop