復讐寮~罰ゲーム~
「誰か助けてくれ!」


真仁が叫ぶ。


「誰か!! 救急車を呼んで!」


「カヤ先輩たちが暴走してるの!」


あたしも、亜沙美も叫ぶ。


6人の悲鳴や雄たけびが一つになり、それは大きな音になっていたはずだ。


しかし……。


あたしたちが黙ると、周囲は静寂に包まれた。


どこからも、コトリとも物音が聞こえてこない。


「どうなってんだ……」


優歩が額から汗を流して呟く。


「言ったでしょ? もう全員起きてるって」


カヤ先輩がおかしそうに笑い声を上げて言う。


「どういうこと……?」


「全員、今あたしたちが何をしているのかわかってるのよ」


あたしの質問に、カヤ先輩はなんでもないように答えた。
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