愛してると3回言って
これ以上めくって、もしこの人も私と同じ状況だったら……そう考えるとどうしても手が進まなかった。


「……ん」


もしかして、布団をめくったりしたから起こしてしまっただろうか?

眠たそうな声をあげ、彼は寝返りをうった。

そして私の方に顔を向け、うっすらと目を開けていった。


「……はよ。東堂」


まだ意識がはっきりとしていないのか、眠たそうに彼、楠木榛翔(くすのき はると)が挨拶をした。
< 3 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop