愛してると3回言って
「今日はありがとうございました」

「え?何が?」

「仕事です。まさか楠木さんが引き受けてくれるとは思いませんでした」

「ああ。あれは俺が引き受けた方が一番早く終わると思ったからという理由だよ」


それでもあんなにスムーズに決まったのはありがたかった。

あの後、喜多原くんや中野さんとも少し話をして、明日打合せをしようとなった。

そこにはもちろん私と楠木さんも参加する。

この調子なら今月末までに終わらすことができるかもしれないとさえ思っていた。


「あ、あと。お土産も有難うございます。おいしかったです。ちんすこうと白い恋人」

「いいえ。沖縄と北海道ってハードな事させるよね」

「本当ですね。その後にすぐ出社するなんてすごいです」


今日出張先から帰ってきて弾丸コースだったはずなのに、疲れを微塵も感じさせない。

むしろ今日、一緒にご飯でよかったのだろうかと思えてくる。


「あえて土日を挟んで観光とかしてきたし、個人的には楽しかったよ」

「あの、でも。帰ってきたばかりなのに」

「俺が誘ったんだし、いいよ」

「今日は素敵なお店に連れてきてくれてありがとうございます」


出張から帰ってきて大変だっただろうと思い、お礼を言うと。


「……ふふっ」


笑われた。
< 34 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop