愛してると3回言って
こんなに悩んでいる姿を見るのは新鮮だった。

私と話している時や仕事の時は、即決が多い。

少し何か考えてもすぐに決めてしまうので、悩んでいる姿なんて見たことないに等しかった。

いつも見ないその姿がなんだか可愛らしいと思ってしまった。


「待てよ。でもここはいつも食べているような牛で攻めた方が」


とはいえ、このままでは決まらなさそうなので私の意見を言うことにした。


「珍しいお肉が食べたいので、とりあえずラム肉と鹿肉を」

「そう?分かった。じゃあひとまずはその2つを頼むか」


なんとなく察した。

楠木さんは肉が好きなんだと。

飲み物が届き、とりあえず乾杯する。

お肉が運ばれてくるまで少し待たないといけないようだ。

そういえば、と私は思っていたこと口にする。
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