愛してると3回言って
でも、だけど。

あんなことがあったのに、話がしたいと連絡をくれたり、仕事で困ってたら助けてくれた。

ここに来る前だって、私の意見を尊重して素敵な場所に連れてきてくれた。

今だって笑ったり文句を言ったりせず、話を聞いてくれる。

私はきっと、この人に受け入れてもらいたいんだと思う。

受け入れてもらって、真剣に彼と向き合いたいんだと思う。

あの時あの場で、【責任を取る】と簡単には言えないはずと夏子は言っていた。

だからこそ彼を信じたいのかもしれない。


「俺……」


私の話を黙って聞いていた彼が口を開く。
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