愛してると3回言って
今の聞き間違えじゃないよね?

ペースを速めて鳴り響く心臓。

ぎゅっと胸元を握りしめるが、収まる気配がない。

とてもじゃないけど落ち着いてられなかった。


「……いいんだ」


そんな中、彼がボソッと呟く。

そっと顔を見ると、真っ赤にしながら私をじっと見ていた。


「全てひっくるめて、俺は、東堂がいいんだ」
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