愛してると3回言って
「柊佳ってそのあたりはしっかりしているのね。あ、もしかして楠木さんに何か言われた?」

「とくには何も」

「本当にしっかりしているわ」


しっかりしているというよりは、単にそういうのが面倒なだけである。

昔からそうだった。

恋愛がらみでの嫌味妬みを気にしているとろくなことにならない。

あの2人は釣り合わないだ、そんなの知ったことか!と思う。

互いに互いを想いあってるならそれでいいじゃない。

いちいち他人の意見なんて聞いてられない。

私はそういう人間である。
< 53 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop