愛してると3回言って
「あのぉ……東堂さん」


隣の席の喜多原くんが、様子を伺うように話をかけてきた。


「何?」


カバンに飲みかけのペットボトルを入れながら話を聞く。


「もしかしたらと思って……俺の勘違いだったらごめんなさい」

「何かあった?」


なんだかやけにもったいぶって話をするなぁなんて思っていた時だった。


「楠木さんと……その、付き合っているんですか?」


動きが止まる。

カバンに向いていた視線を喜多原くんにむけると、真意はどうなの!?と興味を持ったように目がキラキラとしていた。

今完全に油断していた。

周りにいた人たちも興味を持ったように私に視線を向ける。


「あー……えっと」


別に隠す気は無いけど、自分の口から言うのは少し照れてしまう。


「打ち合わせの時は全然そんな素振りなかったのに、今すごく恋人っぽかったです」


このやり取りは確かにはたから見たら恋人っぽいかもと、今になって思う。
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