real face
第7話

イチにぃの苦難②  ※宮本一弥視点

──6月1日、夜。

修一が今日からこっちだったよな。
まひろにはもう会ったんだろうか。

会社では特に動きはなかったようだけど、俺が知らないだけで連絡きてたりする可能性もあるしな。
多分今日も翔がまひろを送って行ったんだろうし、俺は傍観者でいるしかないんだよな。
だけど、気になるな……。

~♪

メール?いや、電話だ。
おっと、噂をすれば……修一から。

「修一、今日は着任お疲れ。もう終わったのか?」

『兄貴、もう帰ってんだろ?いまからそっちに行ってもいいか?それとも彼女と一緒なのか?お邪魔なら断ってくれても』

「いまは誰もいないから、遠慮せず来いよ。場所は分かってるか?」

『ああ分かってる。車で行くから、よろしく』

仕事帰りってことか。
なんか疲れてるみたいだったな。
たまには兄弟水入らずで語り合うのも悪くないか。


それから15分ほどで修一が来た。

「お前、メシは食ってないのか?」

「まだだけど、帰ってから食うよ。母さんが作ってくれてるらしいからさ」

母さんも、息子が帰ってきてやはり嬉しいと見える。
コイツなりに親孝行してるんだろうな。

「で、お前が俺のとこにくるなんて、どうしたんだ?」

「兄貴……。まひろに男がいるって聞いたんだけど。翔、なのか?」

「は?なにお前、その情報どっから!?ていうか、いつの間に」

ダメだ、予想外過ぎて動揺を隠しきれなかった。

「兄貴も知ってるってことは、本当なんだな……」

おお、思った以上にダメージ受けてるらしいな。
そうだ、修一。
現実を見つめろ!
ここはもう一発、お見舞いしとくか。

「お前にとってはショックだろうけど本当だ。俺なんて、翔とまひろがキスしてるところを見てしまったんだからな……」

ふふん、どうだ修一。
参ったか?

「俺も、見た」

「そうかそうか……って!!うぇ!?見たって、いつだよ?」

おいおいおいおい!!
どーいうことだ!?
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