貴方はまるで金平糖
第1章
幼馴染の双子ちゃん
「龍ちゃん、諒おはよう!」
私、佐藤 杏の1日はこの言葉から始まる。
家を出てすぐ、私を待っててくれるのは幼馴染の双子ちゃん。兄の登山 龍斗弟の登山 諒哉。兄妹がいない私にとって2人は本当のお兄ちゃんと弟みたいで、 とっても大事な存在。
「おはよう。杏。」
「おせーんだよ。杏。早くしろ!」
優しく挨拶してくれるのが龍ちゃん。
乱暴な言い方で私を急かすのが諒。でも、本当は遅刻しそうになって私を走らせたくないからって知ってるの。
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