365枚のラブレター

「歩君!!
 ちょっと話があるんだけど!!!」



明らかに俺のこと
嫌ってますオーラを漂わせながら
高梨舞が俺を校舎裏まで連れてった



「なんで?

 なんでクララを裏切ったのよ」



「それは・・・

 紗耶香の方が俺のこと
 好きでいてくれるから・・・」



「紗耶香さんの方が
 歩君のこと好きだって
 それ、本気で思ってるわけ??



 あのね!

 全く違う世界に来て
 頼る人もいないクララの苦労を
 本当にわかってあげてたの?

 生活費を自分で稼がなきゃいけないから
 ひたすらバイトして

 空いた時間には
 人間界のことや学校の勉強をして

 睡眠時間、4時間だよ!

 今まで何度倒れたかわからない

 それもこれも
 歩君と一緒にいるためだったんだからね」



睡眠時間が4時間?


今まで何度も倒れてる?


そんなの初耳だ




「でもクララは
 琉生と付き合ってんじゃん」



「そ・・・それは・・・」



「クララの運命の相手は、俺じゃなかった

 俺の運命の相手もクララじゃなかった

 ただ、それだけのことじゃん」



「クララが・・・
 運命の相手じゃなかったって
 本気で思ってるんだね

 私はただ・・・
 クララが消えて欲しくないだけ

 あと1か月で大好きな人と結ばれて
 ずっと人間界にいてほしいだけ

 それが歩君だったらなって思っただけ・・・

 歩君にその気がないなら
 琉生君に頼むしかないか」



「そりゃそうだろ!

 クララは今、琉生と付き合ってるんだから」



そうだ!
クララは俺じゃなくて、琉生が好きなんだから!



その事実は変えられないんだから!



「最後に一つだけ言わせて

 紗耶香さんって平気で人をけなすけど
 歩君ってそういう子が好きだったんだね
 
 じゃあね」



なんだよそれ!!

紗耶香はそんな子じゃない!!


わかってないのは高梨の方だ!!



その時の俺は
そう思っていた
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