「ひねくれモノめッ!」
眠そうにしていた数分前から一変、目をキラキラさせながら箸を運ぶ国山クン。
「美味いな。」
「ありがと。でもフツーの朝ごはんだよ?褒めるまでもないと思うけど。」
「家で朝ごはんとか数十年ぶりに食った。朝って、こんなに飯食えるもんだったんだな。」
「成長期でしょうアンタ・・・」
成長期はよく食べてよく寝ろ!そんなんだから私より身長低いんだ。イケメンは大人しく高身長であるべきだと思うの(偏見)。まぁ、私は平均女子より身長高いと言うのもあるけど・・・
・・・自分で女子とか言う歳でもなかったな。
「明日からも、朝はうちで食べる感じで良い?」
「いいのか?」
「どうせ自分の分は毎朝作るし。あまり凝ったのは作らないけど、それで良いなら。」
「ありがとう。頼むよ。」
ニコリ、と国山クンが微笑んだ。
うん。やっぱり顔が良いですね。
「ちなみに嫌いなモノとかアレルギーはある?私はパクチーがダメなのだけど。」
「美味いだろ、パクチー・・・アレルギーはないな。嫌いなモノは・・・にんじん。」
「子供か。」
「・・・うっせ。」
誤魔化すようにご飯を掻き込む国山クン。
少しだけ可愛く見えた。