ココロの好きが溢れたら


「真緒」


教室に戻ると、2人組の男子が声をかけてきた。


あれ?

この人、昨日の…。


そのうちの1人が、昨日見かけた真緒のはとこだった。


「げっ」


彼を見た瞬間、真緒が女の子らしくない声を上げたもんだから、つい笑ってしまった。


「晋太郎、なんでここにいるのよ」


「俺、同じクラス」


同じクラスだったんだ。

昨日は気づかなかったよ。


「真緒の友達?俺、長岡晋太郎。よろしく」

「は、はぁ…」


うーん。

やっぱり真緒がこんなに嫌がるほど悪い人に見えないんだけどなぁ。

真緒はなにが嫌なんだろう?



「うわっ、この子めっちゃ可愛い!俺、晋太郎の幼なじみで羽柴貴大(たかひろ)!よろしくなっ」


「えっと…澤北陽毬です」


急に出てきてびっくりした。

羽柴くん?は少しヤンチャ系の人みたいだ。

真緒がこの2人とは幼なじみなんだと教えてくれた。

周りの女子がチラチラと見ている様子から、2人はイケメンのモテ男子なんだろうけど。

私の中のカッコいい人って昔からハルが基準になっちゃってるからなぁ…。


ほとんどの人がかっこよく見えない…っていうのは失礼かな。



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