アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚
「林さん?」

「私の口からは、お答えできません。」

そして、また気配を消す林さん。


あーあ。

毎日五貴さんの居所を聞いても、絶対に教えてくれない。

新婚なのに、こんな仕打ちってあるんだろうか。


そして私はと言うと、秘書の仕事を続けている。

「社長、本日の午前中には、社内の会議が入っております。」

「ああ。」

あの社長の椅子に座る五貴さんが、私の旦那様だなんて、全然実感が湧かない。

そりゃあ、そうだろう。

今時高校生のカップルだって、盛りがついたように、Hしまくるのに、新婚の私達が、Hの”え”の字もないなんて。

そんなバカな話が、あるか!


「水久保さん、会議の準備をお願いします。」

「はい!任せて下さい!」

内本さんに、敬礼をした私は、早速エレベーターの中に飛び込み、各階を回って、会議の資料を集めてくる。

その時、セクハラはと言うと……
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