アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚
結婚して、最初の週末。

朝起きたら、五貴さんはリビングでくつろいでいた。

「おはよう、つむぎ。」

コーヒーを飲みながら、優雅に新聞を読んでいる。

「おはよう、五貴さん……」


普段通りに、ソファに座っているけれど、五貴さんは久しぶりの我が家。

朝から問い詰めるのも何だし、私はそのまま、五貴さんの横に座った。


「いつ、帰って来たの?」

「深夜だよ。つむぎは寝ていたから、気づかなかったでしょ。」

「えっ……」

やばい。

わずか五日間の事なのに、五貴さんがいない夜に慣れ初めている。

私、一人でベッド、占領していなかったかな。


「そうだ。朝ご飯、もう食べた?」

「食べてない。」

「じゃあ、一緒に食べよう。」

私が立ち上がると、テーブルには食事の用意がされていなかった。

「あれ?林さん、珍しく寝坊?」

「いや、林だったらもう、家に帰ったよ。」

私は、ゆっくりと振り返った。
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