アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚
待って。

バツイチって言う事は、前に結婚していた事があって、前の奥さんとの間に、子供が一人……子供が一人……子供が……子供が……

「だけど……って、つむぎ!?」

あまりのショックに、私は白目を向いて、後ろに倒れ込んでいたらしい。


気が付いた時には、ベッドに横になっていた。

「ハッ!」

起き上がろうとすると、隣にはうたた寝する五貴さんがいた。

「五貴さん……」

私はそっと、五貴さんの頬に触れた。


偶然、この人に出会って、好きになって。

最初は、週末婚とか言われて戸惑ったけれど、結婚しようって言われて、嬉しかった。

それくらい、好きな人なのに。

前にも奥さんがいて、その人との間に、子供がいたなんて。


「はぁ……」

好きでいれば好きでいる程、嫉妬する。

何で、私が最初の奥さんじゃないんだろう。

何で、私との間の、子供じゃないんだろうって。


「ん……」
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