アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚
ショックを受けている間に、五貴さん特製のシチューが出来上がったらしい。

「つむぎ、たくさん食べてね。」

「うん。」

一口食べると、これまた牛乳の味が濃くて、美味しい!

「うーん。病みつきになりそう。」

「そう?よかった。」

私が五貴さんの作ったシチューに満足していると、突然彼は、スプーンを置いた。


「つむぎ。俺、君に謝らなきゃいけない事がある。」

「えっ?」

あまりの突然の告知に、私もスプーンを置く。

「つむぎは、なぜ週末婚なのか、なぜ平日は一緒にいられないのか、とても気になっているんだってね。」

「どうして、それを?」

「林から聞いた。」


林さあああん。

あの人、私の悩みを全部、五貴さんに伝えてしまうのね。


「俺も、説明不足だったと思う。実は俺、バツイチで子供が一人、いるんだ。」

呼吸が一瞬、止まった。

「バツイチ……子供が一人?」
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