ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
なんだか疲れてしまったので、二度とイクシオン殿下の前で日本の童話の話をしないことを決意した。

まず、イクシオン殿下の分を取りわける。お皿を持ってくるのを忘れたので、お弁当箱の蓋に置いた。文句を言わずに受け取ってくれたので、ひとまずホッ。

リュカオンは、わくわくといった感じで、お弁当箱を覗き込んでいる。

フォークにからあげを刺して食べさせてあげた。

「はい、あーん」

『あーん』

ゆらゆら揺れていた尻尾が、ぶんぶんと高速になった。

『な、なんだ、この料理はー!』

「からあげよ」

『噛んだら、肉の旨味がじゅわーと流れてきたぞ!』

しっかり下味を付け、カラッと揚げたからあげは、子ども受けがいい。

「アステリアよ。“からあげ”とやらは、本当にうまいな」

前言撤回。イクシオン殿下にも、受けがよかった。
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