ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
「村人は、どこにいるのだ?」

リュカオンが耳を澄ます。村人達の“声”を、聞いているのかもしれない。

『――む、こっちだ!』

リュカオンは走り出す。丘を下り、焼けた森を抜けた先にあった川にたどり着く。川岸に、ボロボロの布を張ったテントがポツポツと立てられていた。

洗濯物が干され、石を積んで作った窯があり、開いた魚が風に吹かれている。明らかに、ここで生活をしているといった風景であった。

洗濯物はボロボロで、極限の暮らしをしているということが手に取ってわかる。

やってきた私達を見た人々は、素早くテントの中に隠れてしまった。
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