ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
そんな話をするうちに、ヘルアーム子爵邸に入った。

冬野菜の収穫期であるはずなのに、目の前に広がるのは荒れた田畑である。

農村らしき場所はあったが、まったく人の気配がない。かやぶき屋根の家は、半壊か全壊。木々は折れ、森は焼けていた。

「なんだ、これは」

イクシオン殿下の言葉に、答えられる者はいない。

国からの支援物資など、届いていなかった。

否、届いていたのかもしれないが、スタンピートの被害を受けた村の復興に使われることはなかった。
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