ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
子犬は調理台に上り、尻尾を振りながら叫んだ。

『なんだか、おいしそうな気配がするぞ!』

肉団子に犬の毛が入ったら困るので、美貌の青年に頼んで調理台から下ろしてもらう。

調理する様子を見たいと子犬が暴れたので、メルヴのツルに体を巻き付け、上げてもらったようだ。

視界の端に、ツルに絡まり、持ち上げられる子犬がいるという面白おかしい状態で調理を続ける。

ひき肉に卵、刻んだタマネギを加え、冷やした手で一気に捏ねる。

手の温度で肉の旨味が逃げてしまうので、なるべく冷たい手で作るのがこだわりだ。

一口大に丸め、肉団子は高温の油でカラッと揚げる。冷めないうちに、手作りのトマトソースを絡めた。

そうこうしている間に、米が炊けたようだ。鍋の蓋を開けると、ふっくら焼けている。蒸らす前に、刻んだパセリを振って混ぜておいた。
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