ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
着替えをするため、リュカオンにシーツを被せた。空気を読んで、大人しくしてくれている。

どこからともなくメルヴが現れ、身支度を手伝ってくれるという。

まずはタライに張った水を持ってきてくれた。それで、顔を洗う。歯を磨いたら、すっきり目が覚めたような気がした。

続いて、着替えをする。贈り物の中から比較的動きやすそうなAラインのドレスを選んだ。襟にはレースがふんだんに使われ、胸のリボンはベルベット。非常に手が込んだ、高価な一品であることがわかる。そして、サイズは恐ろしくぴったりだった。

本当に、どうやって一晩でこの贈り物を用意したのか。王族のコネクションは謎が多い。

化粧は薄くでいいだろう。ささっと十分くらいで終わらせる。

髪は、侍女のように手が込んだものはできない。前世でやっていたように、一つにまとめてシニヨンにし、リボンで結んでおいた。

エプロンもあったので、ありがたいと思いつつかける。葉っぱ精霊メルヴとお揃いの、フリフリエプロンだ。
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