ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
素早く献立を組み立て、腕をまくって調理を始める。

まずは、窯に火を点した。

リュカオンは今日も調理風景が気になるようで、メルヴのツルを体に巻き付け、宙に浮かんだ状態でこちらを見つめていた。

笑ってしまうので、なるべく視界に入れないようにし、調理に集中する。

一品目、残りものリゾットから作る。昨日のトマトスープで炊いたご飯に、イクシオン殿下の自動調理器で作ったコンソメスープを加え、食感を出すためにキノコを刻んで混ぜる。あとは、水分がなくなるまでコトコト煮込むのみ。

二品目。コンソメスープにベーコン、ニンジン、タマネギを入れて火にかけた。

イクシオン殿下の自動調理器はかなり便利だ。スープの出汁取りを一瞬で終わらせることができるので、優秀である。

 材料を切っただけの、手抜きスープはすぐに完成した。
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