ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
『おい、なぜ、“まかろに”は、穴が空いているのだ?』

「茹で時間を短くするためだとか、ソースを絡みやすくするためだとか、食感をよくするためだとか、いろいろな理由があるそうよ」

『なるほどな! 食べるのが、楽しみだ』

続いて、グラタンのホワイトソース作りに取りかかる。

『あの、白くてトロトロのソースを作るのだな!』

「ええ」

フライパンにバターを落とし、小麦粉を入れて混ぜる。

『おい、もしや、ソースはその白い粉で作るのか?』

「そうだけど」

『さっきも白い粉で、“まかろに”を作っていなかったか』

「まあ、種類は若干違うけれど。穀物をひいた物に変わりはないわね」

『白い粉で作ったまかろにを、白い粉で作ったソースに絡めて食べる。なんだか、恐ろしい料理だ』

「それ、言わない約束だから」

 皆が目を背けていた事実を、リュカオンはズバリと見抜いてしまう。
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