STORY〜だから私は貴方に恋をした〜





「もう行くよー?」



玄関から彼が叫ぶ。




「待ってよー!もう終わるから!」



私は靴下をはいて小走りで玄関に向かった。


ドアを開けると風で



腰まである私の黒髪がフワッと揺れる。


彼が好きだと言ってくれた黒髪はこの先も



きっと染める事はない。
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