君の声が聞きたい
私は車をおりてすぐに下駄箱のところまで行った。

もう来てるかな?
早く二人に会いたい!

「はぁはっ………!」

まだ来てない?
待ってようかな………。
もう少ししたら来るかもしれないし………。

「はぁ………」

昨日はいろいろと大変だったのかな?
きっと皆に迷惑かけちゃったよね?
教室にちょっと行きにくいな………。

「あれ、琴音ちゃん?」

「!康平君!!」

「おはよー!体はもう大丈夫なの?」

「うん!おはようございます!」

本当はちょっとダメだけどね………。
だけど無理をしてでも来たかったんだ。

「そういえば………隼人君はいないんですか?」

「今日は別々に行こうってなったんだ。先に来てないかな?」

そういえば隼人君の靴があるかは見てなかったな。
もう来てるのかな?

「あっ、靴ありました!」

「よかった………」

私と康平は隼人君の靴があることを確認してほっと息を吐く。
これからは気を付けなきゃね!
二人が先に行って教室にいることもあるんだから!

「隼人君、おはようございます!」

私は教室に入ると真っ先に隼人に挨拶をしに行った。
隼人君は眠そうに、だけども驚きつつも私に返事をした。

「おはよう、琴音」
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