幸せな結末
旅行のためのと朝陽は必死に連勤をこなした。
「帰ってからも10連勤だな」
「えぇ?」
「嘘だよ。今までがんばったからだよ」
「よかった。」
理恵は朝陽の肩に自分の頭をのせる。
朝陽はそんな理恵の手を握った。
「俺たち、新婚旅行も行ってないからな。楽しもうな。」
「そうだね。」


でもね、朝陽。
この旅行は最初で最後の旅行なんだよ・・・。

この話をしたら朝陽はきっと怒るだろうな・・・。
でもきっとこの話をしたら私を抱きしめて、このお願いを聞いてくれるってわかってる・・・。


朝陽が私をまだ想ってくれているってわかるから・・・。
一緒にいた時間の分だけ、あなたか私をどんなに大切にしてくれているかが分かるから・・・。
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