幸せな結末
「おいしいっ!!」
二人は函館の市場でいくら丼を食べていた。
「うまい!」
大きな口で頬張る朝陽の顔を不意に理恵が写真に撮った。
「不意打ちすんなよ」
そういいながらも朝陽は手も口も止めない。
「今まで俺たちが食べてたのはいくらと見せかけた偽物だったのかもな。」
そんなことを言いながら朝陽はどんどんと食べていく。
「早く食べないと食べちゃうぞ?」
理恵が撮った写真を見ていると朝陽が理恵に言う。
「だめ」
携帯を机に置いて理恵は食べ始めた。

結局全部食べられない理恵の分も朝陽はぺろりと完食した。

「おいしかったね」
「あぁ。」
「実家にもなにか送る?」
「そうするか?」
二人は函館の市場でお土産を送った。
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