幸せな結末
朝陽に荷物を送るのだけではなく、手紙を添えようかと思った。
でもそんなことをしても朝陽が傷つくだけ・・・朝陽がつらいだけだと思いとどまった。



~♪
病院からの電話に理恵は出なかった。前回予約をしていた日に行く気になれずキャンセルをしてから一度も行っていない。

気が付けば薬を飲まない日が続いていてほとんど減らないままだった。
食事もお腹がすいたと感じた時に適当にすませる。
仕事をしなくても退職した時の退職金がまだ残っていて、しばらくは暮らしていける額だった。

このままではいけないと思いながら、離婚の手続きに入って半年近くこの状態が続いていた。
やっと離婚が成立して片付けも済み、朝陽と住んでいた部屋から引っ越しをして、やっとすべてが終わったと気がぬけてしまった理恵はすべてへの気持ちが後ろ向きになっていた。

もう5か月ほど病院に行っていない。
だるさは薬を飲んでいないことも原因だとわかっていた。



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