幸せな結末
懐かしいぬくもりに理恵が目を覚ますと隣では無邪気な顔で朝陽が寝息をたてていた。
がっちりと理恵の体を朝陽が抱きしめている。理恵はそっと朝陽の頬に触れた。

愛おしさがこみ上げる。

もう一度理恵は朝陽の唇にそっと口づけを交わした。

唇を離そうとすると朝陽がぐいっと理恵を抱き寄せる。

「おはよう」
「おはよう」
お互いに照れ臭くてはにかみながら挨拶をする。そのぎこちなさに二人は吹き出して笑った。

朝陽が抱き寄せた理恵にもう一度口づけをかえす。

「今日、仕事?」
「うん。お昼から。」
「俺は夜勤」
理恵を抱きしめたまま朝陽が理恵に無邪気に微笑みながら提案をした。
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